名作”BKF CHAIR(バタフライチェア)”を世界へ発信
CUERO(クエロ)は世界的名作として知られるイージーチェア”BKF CHAIR(バタフライチェア)“を製造するインテリアメーカーです。
BKF CHAIR(バタフライチェア)は、1938年にアルゼンチンの3人の建築家、アントニオ・ボネット、フアン・クルチャン、ホルヘ・フェラーリ=アルドイによって設計され、それぞれの頭文字を取ってBKFとネーミングされました。
- Antonio Bonet(アントニオ・ボネット)
- Juan Kurchan(フアン・クルチャン)
- Jorge Ferrari Hardoy(ホルヘ・フェラーリ=アルドイ)
BKFの生みの親である3人のデザイナーは、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの下で働いた経験を持ち、1881年にイギリスのエンジニア、ジョセフ・フェンビーが設計した木製の椅子”トリポリーナチェア(Tripolina Chair)”からインスピレーションを得て1938年にBKF CHAIRを生み出しました。
BKF(バタフライチェア)は、1950~60年代に、いくつかのメーカーがキャンバス生地で製造し、手ごろな価格で購入できる椅子として特に若者の間でヒットし、アメリカをはじめ世界中でどこにでも見られるようになりました。
しかし、1970年代後半になると生産数が減り、低品質な商品のみが市場に出回るようになったのです。
2005年にCUERO(クエロ)社がスウェーデンのマリポサ(蝶)としてBKF CHAIRを復刻
スウェーデンの CUERO 社の創業者、ラース・キヤスタディウスは
CUEROの日本正規代理店 「ロイヤルファニチャーコレクション」HPより
2005年に BKFチェアの再生産を始めました。
かつてとは違って、今度はキャンバスではなく、
イタリアから取り寄せた最高品質のレザーで作りました。
その結果、復活後の BKF チェアは発売後すぐに大成功をおさめました。
生まれ変わった BKFチェアに使用されているのは、
通常の手法よりも手間のかかる方法でなめされた、ベジタブルタンニンのレザーです。
その仕上げにかかる工程には、熟練の職人による特殊な技術が必要とされます。
イタリアのいくつかの小さな皮革なめし工房が連携して工程を進めて
非の打ちどころのないレザーを完成させ、CUERO 社に納めています。