全国で一番広い面積を有する岐阜県高山市。飛騨の雄大な山脈を有し、江戸時代以来の城下町や商家が残り、風光明媚な「飛騨の小京都」と呼ばれています。
また、日本の原風景を残す街として広く紹介され、過去には「ミシュラン・グリーンガイドジャポン」3つ星を獲得し、国内のみならず海外からの観光客にも人気のある飛騨地方。
そこに拠点を置く飛騨産業さんは、もうじき創立100周年を向かえる老舗家具メーカーです。「飛騨の匠」の歴史と文化を現代に受け継ぎつつ、西洋家具の製作に試行錯誤を繰り返し、海外への輸出で培った欧米文化との融合により、戦後には優れたデザインと品質で評判を集め、数々のロングセラーを生み出してきました。
今回ご紹介する「Standard Collection」のソファは、永年にわたる木材との関わりで培った技術と、現代のリビングにもぴったりと調和する本革仕様でシンプルで飽きのこない、文字通りのスタンダード」なデザインです。そんな中にも、背面の貼り合わせのステッチ部分の糸の色を赤に変更できたり、座った後、座面に皺がよらないように敢えて最初から皺を集約させたデザインにしていたりと細やかな配慮が窺え、粋な心意気を感じます。
肘掛け部分の幅を広く取っており、本や飲み物などを置けるサイドテーブル代わりの機能性と共に、飛騨の家具の美しい木目をしっかりと堪能できる秀逸なデザインとなっています。